今回ご紹介するのは、日本でも『セルリアンブルー 海が見える家』(金井真弓 訳、オークラ出版)が出版されているT.J.クルーンの”Under the Whispering Door”。シリーズ作品も多数発表しているクルーンだが、本人のサイトを見ると、こちらは独立した作品らしい。
死神が自分の葬式にやってきて魂を取ろうとした時、ぼくは死んでいるのかもしれないとウォレスは疑い始めた。
ヒューゴという一風変わった喫茶店のオーナーが、向こうへ渡るのを手伝うと約束してくれた時、ぼくはまちがいなく死んでるんだとウォレスは確信した。
しかしたとえ死んでいても、ほとんど生きたとは言えない人生を捨てる準備はできていないので、向こうへ渡るまで一週間の猶予が与えられた時、ウォレスは七日間で人生を謳歌しようとする。
おかしくて、後を引き、心優しい、”Under the Whispering Door”はオフィスで費やされた人生と、家を築くのに費やされた死についての、気持ちが高まる物語だ。
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『セルリアンブルー 海が見える家』は本当に素晴らしい作品だったので、クルーンの他の作品も翻訳されることを願っている。
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『セルリアンブルー』続編”Somewhere beyond the sea”紹介はこちら。