夜になるまえに

本の話をするところ。

気になる未邦訳作品第七回” The First to Die at the End”(著:Adam Silvera、出版社:Quill Tree Books)

 真夜中過ぎに電話でその日死ぬ人間に死を予告するサービス〈デス=キャスト〉。そのサービス開始前夜、誰もが抱える疑問があった。実際に〈デス=キャスト〉は死を予知しているのか、それとも壮大なヤラセなのか? 
 深刻な心臓の疾患を抱え、何年も自分の死を告げてくれる誰かを求めていたOrion Paganは、来る死を知ることができるように〈デス=キャスト〉に登録する。
 Valentino PrinceはNYで再スタートを切ろうとしている。彼には長く期待に満ちた未来があり、〈デス=キャスト〉に登録したのは双子のかたわれが交通事故であやうく死にかけたからだった。
OrionとValentinoはタイムズスクエアで出会ってすぐに深い繋がりを感じる。しかし〈デス=キャスト〉初の<エンドデイ>を告げる電話が鳴り、二人の人生は永遠に変わってしまう――一人の電話が鳴り、もう一人の電話は鳴らなかったのだ。ふたりともその日がどう終わるのかわからないが、その日を一緒に過ごしたいことはわかっている……それが胸が張り裂けるような別れを意味していても。

先日邦訳が出版された”They Both Die at the End”(邦題:「今日、僕らの命が終わるまで」、翻訳:五十嵐 加奈子)のプリクエル。

出版社ページはこちら↓

The First to Die at the End – HarperCollins

 

前回の記事はこちら↓

 

arimbaud.hatenablog.com