夜になるまえに

本の話をするところ。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

気になる未邦訳作品第十五回”The Chase”(著者:Candice Fox、出版社:Penguin)

↓押していただけたら嬉しいです! ランキング参加中読書 600を超える世界で最も暴力的な人間たちがプロングホーン刑務所からネバダ砂漠へと解き放たれた時、米国市場最大規模の人間狩りが始まる。 しかしJohn Kradleにとっては、妻と子どもが殺されて五年後…

どんでん返しものを三冊選んでみた。

押していただけたらうれしいです! ランキング参加中読書 皆さんどんでん返しはお好きですか。お好きですよね。知ってます。今日は個人的に驚いた・お気に入りのどんでん返しを三冊ご紹介しようと思います。 ソフィー たったひとつの、ねがい。 拾った女 ソ…

気になる未邦訳作品第十四回”Notes on an Execution”(著者: Danya Kukafka、出版社:William Morrow)

押していただけたらうれしいです↓ ランキング参加中読書 Ansel Packerはあと十二時間で死ぬ予定だ。自分がやったことはわかっており、今は処刑を待っている。何年も前にあの少女たちに彼が強いたのと同じ、背すじの凍るような運命だ。しかしAnselは死にたく…

シヴォーン・ダウドを知っていますか

押していただけたらうれしいです↓ ランキング参加中読書 シヴォーン・ダウドについて ロンドン・アイの謎 ボグ・チャイルド サラスの旅 十三番目の子 THE PAVEE AND THE BUFFER GIRL 怪物はささやく グッゲンハイムの謎 シヴォーン・ダウドについて シヴォー…

気になる未邦訳作品第十三回”The Paris Apartment”(著者:Lucy Foley、出版社:William Morrow Paperbacks)

押していただけたらうれしいです↓ ランキング参加中読書 Jessには再スタートが必要だった。金もなく、ひとりぼっちで、理想的とは言えない状況下で仕事を辞めたばかりなのだ。半分血の繋がったきょうだいBenは、少しの間家に泊まってもいいかと頼まれて喜ん…

スワンソンを読む目的「だからダスティンは死んだ」

押していただけたらうれしいです!↓ ランキング参加中読書 ピーター・スワンソンの作品が翻訳されるのは本書で五作目、と解説にあり、「もうそんなになるんだなあ」と感慨にふけった。「そしてミランダを殺す」が話題になり、手に取ってからはや五年である。…

気になる未邦訳作品第十二回”The Christmas Guest”(著者:Peter Swanson,出版社:William Morrow)

押していただけたらうれしいです!↓ ランキング参加中読書 Ashley Smithはアートを学ぶアメリカの学生で、大学三年目をロンドンで過ごしている。クリスマスは一人で過ごすつもりだったが、最後の最後で同期のEmma Chapmanから Chapman家の郊外にある屋敷、St…

これはまさに掘り出し物。「禁じられた館」

押していただけたらうれしいです! ランキング参加中読書 難しきもの、それはミステリーの書評を書くこと。それも、未読の人に向けて、ネタバレをせずに、面白さだけは伝える文章を書くこと。できないよう、と時々思う。しかしこれまでに、書いてはきたのだ…

気になる未邦訳作品第十一回”The Woman in the Library”(著者:Sulari Gentill, 出版社: Sourcebooks)

押してくださるとうれしいです↓ ランキング参加中読書 誰の話にも、隠すべきことはある… 静けさは女性の恐怖の叫びで破られた。警備員がすぐさま指揮をとり、危険の正体が突き止められ、食い止められるまでじっとしているよう、中にいるすべての人に指示した…