語られなければ、存在しない。
このように、沈黙のうちに、語られる機会を待っている無数の物語がある。LGBTQI+の人々に対するコンバージョンセラピーにまつわる物語のように。しかしそんなもの、私たちの国に存在するのだろうか? そしてなにより、それらのセッションでは何が起きるのだろうか? カトリック教会が主張するように、ただつきそっているだけなのか、それともそれ以上のことが行われているのか? このように感情を責め苛まれた後で、人生といかに向き合えばいいのか?
この物語は、誠実に、親密に、つきそいセッションで起こったことの証言を取り上げ、参加者の一人の経験ときわめて重要な成長を、そして何より大事なことには、後にその人物がいかにして以前知っていたのとはまるでちがう新たな世界に適応していったかを示している。
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GQスペイン版の「2023年、読み逃せないLGBTQI+の25冊の本」で発見。「赤と白とロイヤルブルー」や「サイモンvs人類平等化計画」の続編”Leah on the Offbeat"なんかも載っている。
LGBTQの人々に対するコンバージョン・セラピーは希死念慮やうつなどの深刻な影響を引き起こすとして、欧州議会はこれを強く非難し、加盟国にこれを禁止するよう呼び掛けており、マルタ、ドイツ、フランス、ギリシャでは既に禁止されている。
コンバージョンセラピーを題材にしたドキュメンタリー「祈りのもとで:脱同性愛運動がもたらしたもの」をNetflixで観ることができる。