国際ブッカー賞候補作を紹介するシリーズ第三弾です。 国際ブッカー賞候補作を紹介するシリーズはこちらから↓ saganbook.com saganbook.com 今回紹介するのはイタリアの作家、Veronica Raimo作”Lost on Me”。 Veroはローマで風変わりな家族と共に育った。ど…
先日発表された国際ブッカー賞候補作から一冊をご紹介します。 邦訳のある作家の作品ばかり三冊を紹介した第一弾はこちら。 saganbook.com もし双子の片割れがこれ以上生きることを望んでいなかったら?もしもう一人が、片割れなしで生きて行けなかったら? …
国際ブッカー賞2024候補作から三作品を紹介します。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの言わずと知れた名高い短編「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を読んだ時、私にはわからないことがあった。 エレンディラはどうして自分で祖母を殺さないのだろうか? 「無垢なエレンディラと無情な…
※ドラマ「作りたい女と食べたい女」シーズン2および漫画「作りたい女と食べたい女」の内容に触れています。 はじめに 四つのエピソード 変更の結果は? こちらもどうぞ はじめに 「作りたい女と食べたい女」が好きだ。漫画がまず好きだった。映像化されると…
「物語が終わる時」は、その物語に登場した人の人生が終わる時である、とはかぎらない。もちろん物語の結末で死んでしまう人物はいくらでもいるけれども、物語を生き残った人の人生は、その先も続いていく。ごくごくあたりまえのことだ。しかし、その「物語…
語られなければ、存在しない。 このように、沈黙のうちに、語られる機会を待っている無数の物語がある。LGBTQI+の人々に対するコンバージョンセラピーにまつわる物語のように。しかしそんなもの、私たちの国に存在するのだろうか? そしてなにより、それら…